【電気料金の値上げ?】6月以降の電気料金について解説
最近ニュースで、6月から電気料金があがるということを耳にした方も多いと思います。今日は、なぜ料金が上がるのか、電気代を抑えるために必要な取り組みは何か?といったことを書いていきます。(今現在すでに6月なので、このネタで記事を書くのも今更感がありますが・・・)
なぜ6月から電気料金が上がる?
政府は、2023年1月から「電気・ガス価格激変緩和対策事業」により国民生活や事業活動を守るため、電気やガスの使用量に応じた値引き(補助)を行ってきました。しかし、2024年5月分までで補助が終了したため6月以降は電気料金が上がります。
どのくらい料金が上がるのか
これは、家庭や事業所などの電圧種別にもよりますが、これまでは下の表のとおり補助されてきました。
6月以降は補助金がなくなるため、値引きがされなくなるのです。
料金の上げ幅ですが、各需要家ごとに電気使用量が異なるため、それぞれ計算いただく必要があります。
電気料金の明細書に記載の「電気使用量 kwh」に下の表の補助額をかけたものがこれまでの値引き額となりますので、使用量が同じくらいと仮定すると、その分が6月以降(7月検針)の金額に上乗せされるイメージとなります。(小売電気事業者によっては明細書に値引き額を書いている場合があり、そちらの金額を参考にしていただいても結構です。)
電圧種別 | 2024年4月 | 2024年5月 |
低圧 | 3.5円/kwh | 1.8円/kwh |
高圧 | 1.8円/kwh | 0.9円/kwh |
電気料金を抑える方法
補助事業も終了し、各需要家の負担も大きくなる中で、この夏どのようにすれば電気料金を抑えることができるのか考えてみましょう。
一般的に夏場は、エアコンの稼働による電力消費量が多くなります。エアコンを上手に使用することで、電気料金を低減できるかもしれません。
エアコンを上手に使用する方法を解説したいと思います。
・日中はエアコンを連続運転で!
一日中家にいる場合は、エアコンは連続運転をしていた方が、室温が一定に保たれるため、消費電力量が少なくなります。こまめに入り切りを繰り返すと、上昇した室温を再度設定温度にするためのエネルギーを余計に使用するため、消費電力量が多くなります。
日中の外出時間が35分程度の場合は、エアコンをつけっぱなしにしておいた方が消費電力量が少ないという実験結果もでているため、一日中家にいる場合はエアコンを連続運転にしていた方がいいでしょう。(参考WEBサイト:ダイキン工業株式会社HP 空気のお悩み調査隊がゆく mission5-1 「つけっぱなしがお得”という説は本当なのかを検証せよ!」)
・フィルター清掃をこまめに!
エアコンのフィルターにほこりなどがたまると、室内の空気が効率よく室内機の熱交換機へ供給されないため、冷房能力が低下してしまいます。
フィルターにたまったほこりを除去することで、効率の低下を防ぎエアコンの能力を最大に引き出すことができます。2週間に1度程度は取扱説明書等の方法に従って清掃しましょう。
・室内の空気を循環させましょう。
エアコンから出てくる冷たい空気は、室内の温かい空気よりも密度が高いため、床の方に向かいます。
お風呂に入るときに、お湯の表面が一番熱いと感じることはありませんか?お湯割りを作るとき、お湯から入れろと先輩に教わったことはありませんか?
空気も同じで温かいものほど天井へ、冷たいものほど床へ向かいます。
そのためエアコンの検知する温度が体感的には十分快適にもかかわらず、高い温度となってしまい冷やそうと頑張ってしまうのです。
そこでシーリングファンやサーキュレーターなどを使用して、室内の空気を循環させることにより室内の温度を均一にすることで、このようなエアコンの無駄な運転を抑制することにより、消費電力量が低減されます。
・熱中症には気を付けて!
電気料金を抑えるため、夜は「切タイマー」で停止することも一つの策かと思いますが、夜であっても熱中症になる可能性がありますので、注意が必要です。快適な睡眠を確保するためにも、夏場の夜は極力つけたまま寝ることをお勧めします。
さいごに
今回は6月以降に電気料金が上がる理由と電気料金の低減策についてご紹介しました。今回紹介したものは、ほんの一例にすぎませんが皆様のお役にたてますと幸いです。
ではまた次回の記事でお会いしましょう。